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2008年 8月30日 第28回 浅草サンバカーニバル
今夏、熱帯地方のスコールのような『ゲリラ豪雨』が連日降るなか、浅草サンバカーニバルが開かれました。

予報は雨。でも、前日のように予報が外れて夜からの雷雨であればええのに、と願っていました。
が、
昼過ぎからぱらぱらと降ってきました。

「いやいや、まだ、大丈夫!」
そんな願いは天に通じず、スタートエリアに入る前から、本格的に降ってきました。クルゼイロ、運悪し。

雨が、止みました。

「おおおぉ〜」と歓声があがりました。(よし、このまま行け!)と気持ちを入れ替えて、ウェティングエリアへ移動しました。

がまた、ポツポツポツときたかと思うと、本格的に
ドザーーー!と降ってきました。

まさにゲリラ豪雨です。雷さまが、雲上でバケツをひっくり返してます。
うわー、羽を取れー!アルモニア・給水チームが慌てて走り回って、背中や頭の羽を回収しました。

もう笑うしかありません。雨に打たれながら、みんな大笑い。妙なハイテンションです。

「うわっはっはっは!」
「降れ、降れー!もっと降れーーー!!」

止みました。
「おおおー」と歓声。笑顔が広がっていきます。
雨がやむとやっぱり気持ちいいです。
よっしゃ、まもなくスタートや。気合い、入れていくぞ。

ところがまた、
ポツポツ、ザーーー!

えーい、もー、どうにでもなれ!これを楽しんだるっ!
これはこれで、絶対忘れられん、思い出深い浅草になるで!うわっはっはっは。

これが"ゲリラ豪雨"なんです。強烈なのが降っては止んでを繰り返します。薄着の透け透け衣装のダンサーさんたちは肌寒いぐらいでした。
って、薄着すぎるわいーーー!!!ほぼ裸やん!
神様アラです。
どっから出てきてん?!
なんじゃその衣装というか、格好は?!
やりすぎー!!!
っちゅうか、ええんか、それーーー?!

絶句と、驚愕と、爆笑がないまぜです。注目度は、おそらく今年度
一位でしょう
みんなから、『奇跡の一枚』と呼ばれている写真です。
雨降りでも沿道には、あふれんばかりの観客がいて、思わず笑顔です。
ダンスが好き、歌うが好き、楽器演奏が好き、注目されるのが好き、そんな人はおいで〜。

お客さんには外国人が多く、サンバのリズムに合わせて踊ってる人もいます。

そして毎度のカメラ軍団は、レインカバーでしっかり完全防水して、お姉さまたちを撮りまくってます。

枡席アラの振り付けがいいんです!
この見事なフォーメーション。
特に座布団の飛び交うところが、鳥肌もんです。

ユニークなのにかっこいい!
キャー、失神しそうー!(大げさ?)

馬道通りから雷門通りへで800m。40分間のパレードです。

歌って、踊って、笑顔の沿道のひとたちに励まされます。
ぐいっと一口水を飲んで復活!ふたたび大声でエンヘードを歌って踊ってジャンプします。
今年のぼくの振り付けには、4回ジャンプ×2セットが入っています。高く飛べーーー!

よく見ると、ボケた背景にぼくがいます。アラのポジションがちょうどパシスタの後ろだったんです。

カメラ軍団は、やはり美女パシスタ狙いが多いでしょう。ということは、きっとぼくも写ってる率が高くなったでしょう。

カメラ軍団には、このやたら目立つ「背景のおっさんが邪魔や!」と、思われてたかもしれません。


ゴールラインを超えたところで、ぼくは、地元ケーブルテレビのインタビューを受けました。

「その衣装は何をデザインされたんですか?」
「はー、はー、行司です!」
「で?」
「(で、と言われても)・・・・・」

ボケられんかった。悔しい。
あっという間の40分でした。雨が降る浅草サンバでしたが、雨のおかげでより一層気持ちが一つになったように思えます。

「雨に負けずにやるぞー!楽しむぞー!」

みんなの心が一つになって輝いてました。
今年は、ゴールを割ったあとの、暑さに参るクラクラ感がありませんでした。

照りつける太陽と、きつい日差しのもとで踊るハイテンション。

あれがないと、やっぱりサンバらしくなかったようにも思え、去年は西日がきつかったように覚えてます。

来年はまた「あぢー」と言いながら踊りたいです。

お、来年もやるか?!
ね、獅子舞部さん。
浅草寺裏でアレゴリアの解体です。
毎回(壊すことも念頭に入れて作らなくちゃ)と思いますが、作ってるときは楽しくなかなかそこまでは考えられません。

「終ったらすぐに壊しちゃうなんて、もったいないですね」と、初参加のメンバー。
「うぉおりゃー、ストレス発散!」とベテランメンバー。ストレスなんて、さっきのパレードで吹っ飛んでるのに。

みんなヘトヘトに疲れてるのに、なんでも楽しいです。

片付けを終えて、表彰式会場へ向かいました。もう始まっていて、5位の発表をしてました。
S1リーグは全部で11チームあり、最下位のチームがS2の一位と来年入れ替わります。

上位チームは250〜300人の規模が当たり前で、クルゼイロはたったの160人です。この人数の壁はでかく、クルゼイロは小粒だけど
光るものがあった、と思われたら勝ちだと思います。
今年は結束力が高く、演奏・衣装・ダンスは前年よりよかったと自負しています。

何より今年はエンヘードが良かった。『大相撲』で、まとまった!これで落ちる訳がない!ぼくは「5位入賞だ!」と思っていました。

結果は入賞こそ逃しましたが、7位でした!
おー!やったー!

特にクルゼイロは『テーマの表現』の評価が高かったです。これは、クルゼイロのエンヘードが良くて、まとまっていたことを意味します。よっしゃ、クルゼイロ!!

打ち上げ会場は、フェイジョアーダがめちゃ旨の『que bom(キ ボン)』です。

乾杯、料理に殺到。だってお腹が減ってたんだもん。
パゴージが始まりました。

一人一人が最高の気分を味わい、いい仲間たちに恵まれたことに感謝です。
クルゼイロ・リーダーたちにとっては、あっという間の一年だったでしょう。一年間、ご苦労さまでした。

打ち上げは、終わることを知りません。

一緒にパレードした仲間たちとダンス。
エンヘードを何度も大合唱。
みんな、疲れてるのを忘れて大はしゃぎ。今は心ゆくまで開放。

ゆっくり休め、クルゼイロ・ド・スゥウ!


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