関東ハイキング連盟     
Kanto Hiking Union

2011年 10月15日 身延山(みのぶさん/山梨県) 1日目
関東ハイキ連盟は、いつもはぼくの単独行ですが、今回はイレギュラー版で会社の同僚たちと一緒です。

今回は1泊2日のプランです。と言っても、
日蓮宗の総本山の身延山はハイキングで2時間ほどで山頂へ着く低山です。
宿坊に泊まって、精進料理をいただき、久遠寺の朝勤(ちょうごん)に参加するのが目的です。そして一応メインは、ハイキング。

山頂からは富士山が見えるそうで、楽しみです!

が、あいにくの雨模様。
当初は1日目をハイキングに、2日目を門前町をぶらぶらの予定にしてましたが、それをテレコしました。
高速バスで3時間20分。安くて速いです。ただしキャンセルが待ちが出るほどなので予約はお早めに。

今日は日本全国、湿度と気温が高くて、ここもTシャツ1枚で十分。秋なのに日中は25℃。暑い〜。

行楽シーズンの土曜日。観光客で賑わってる、と思ってたらぜんぜん人がいません。お会式が2日前に終わったばかりのせいか、それにしても人がいない・・・。
なだらかな坂をあがると、ぱっと眼前に立派な三門が飛び込んできました。でかさに圧倒され、これだけで「来てよかった!」と思いました。
ん?三門から奥のところに、えらい階段があるような・・・。あれはひょっとして階段???
めっちゃ急やし、上が見えへんで。(動画

「ちょっとマツキヨ、見てきて」
「うわ〜、めっちゃすごい!めっちゃ急やし、上が見えへんで」

菩提梯(ぼだいてい)は287段あります。しかも一段一段が高いんで、子供やお年寄りにはかなり厳しいです。苔で滑りやすく、一歩一歩気をつけながら上りました。(動画
最上段にあがると、ぱっとお堂が目に入ってきました。
これまた立派です。

雨雲というか霧雨が、本堂の背後の山からおりてきて、辺りを包み込みました。奥ゆかしいです。
宝物館のほうで写経ができるらしく、入ってみました。

報恩閣(総合受付)からお堂へあがり、祖師堂から本堂へ渡り廊下でつながています。

その前に、ちょうど
昼のお勤めが始まる時間で、仏殿へ向かいました。(動画
いきなり本家本元のお勤めに参加できて、ラッキーです。

背筋を正して、お経に聴き入りました。
ご焼香もしました。
お昼は、門前にあるお店(3軒しか開いてない!)で、ぼくはゆば丼をいただきました。

店員のおばちゃんは、「このお茶はね、私が作ったの。美味しいでしょ?煮詰まんなくて美味しいの。お昼は3種類だけね。皆さん、どこから来たの?東京?私、学生のころは東京だったの。幡ヶ谷に住んでたの」と、親切な上、めっちゃよくしゃべってきます。
おかげで、写経の体験をやってるお房の電話番号を教えてくれました。電話すると、今日・明日はご住職がいなくて休みでした。

とりあえず「今日お世話になる
覚林房さんへ行こう」と、なりました。
部屋にはテレビとエアコンがあるし、お風呂もトイレもリフォームされたばかりでとても綺麗でした。宿坊って、こんなに快適なの???
しばし落ち着いたところで、

「さてと、あと2時間弱ほどある。どうしよっか?」

と言ってると、ご住職のおかみさんがいらっしゃいました。ぼくらが初めてで、明日はお山へ登ると言うと、いろいろと教えてくれました。身延の人はとても親切で、しかも寄り添ってくれてるような感じです。こんなところに小さい感謝。

「この座り方は、まるで宿坊合コンやね。ほな木の葉が宿坊合コンコーディネーターの役で、座る位置を変えよう」

カメラにベビーオートシャッターという機能を見つけ、「何それ?」と訊かれ説明をしてると、タイマーが切れました。
近所の散策へ出かけました。

覚林房さんは東谷にあり、西谷までぶらぶら。
日蓮聖人の御墓と御草庵跡がある
御廟所まで来ました。
戻ると、ちょうど夕食の時間になりました。

ぼくは精進料理が初めてです。一汁一菜に、彩りが加わったものかな?と想像してました。

ここ覚林房さんは精進料理で有名で、ゆば料理のコンテストで優勝されています。新婚旅行で身延山の宿坊に泊まったことがある教恵さんに訊いたら、「覚林房さん?料理の美味しいところやね」と知ってるほどです。

しかし、「あ、やっぱり少なめやね」と覚悟してましたが、やっぱりという感じでした。

ところが・・・・
どんどん出てきます。

「はい、もう食べちゃっていいですよ」

と座ってすぐに言われたの意味がわかりました。そのときは「知らないと思うけど、精進料理ってこんなもんよ。それでフィニッシュだから」やなくて、「お膳にのらないから前菜から食べ始めてね」という意味でした。

しっかりコース料理でした!
遅いと、給仕をしてくださる息子さんたちが置き場所に困るほど、どんどん出てきます。
食が細い人だと、きっと残すほどでしょう。
ぼくらが頼んだのは『湯葉御前』でなく、『普通の御膳』です。それなのに湯葉がふんだんに使われており、一品一品が美味しいです!身体が進んで欲しがる自然の優しさがあります。

トマトとゆばの豆乳鍋は洋風のようで、美味しかったです。
胡麻豆腐もお上品で美味しかったです。
生湯葉も美味しかったです。やっぱり生は美味しいです。
九州から取り寄せてる紫芋のご飯も美味しかったです。
デザートの紫蘇ゼリーも美味しかったです。

いやほんとに、全部が美味しくて大満足!
そしてお腹いっぱいです!
そしてお風呂に入って10時に消灯しました。
おやすみ〜。

ん?ピンクがどうのこうのと外野がうるさいです。

静かにしなさい。宿坊ですよ。襖を開けたら、泊まりでも寝てはるんやから、シー!

1日目|2日目
関東ハイキング連盟トップページ

▲上へ