木曽御嶽山    
Mt.Kiso_Ontake

2012年 9月20日 1日目 御嶽神社里宮と清滝・新滝の滝行
前夜にレンタカーを借りて、朝7時、新宿集合。

首都高→中央道→伊那ICで降りて、御嶽神社までおよそ4時間のドライブです。

7時の5分前に到着すると、今日の参加者の一人がちょうど来たところでした。新宿からは5人が乗車し、木曽福島駅で2人が合流し、夕方にもう1人合流し、今回は8人の旅行です。

さ、出発進行ー!
のはずが・・・!!!

 ☆ ☆ ☆

遅刻は範囲として、8時、大事(オオゴト)が発覚し、すぐに判断し行動に移そうとしたとこで、プスススス。
待ってる間にバックドアやサイドドアを開けっ放しにしてたせいでバッテリーがあがってました。すぐに
JAFを呼んで、現場へ向かいました。

ええ、シリアスな現場でした。「どんな?」は書けませんが、ぼくが行ったときにはすでに落ち着いてましたが、それでもね。ぼくは、いつもいつもめちゃお世話になってるので、少しでもそのご恩返しができれば、という気持ちだけで行きました。
現場から車へ戻ると、えらい芳しい匂いが社内に充満してました。車でお留守番をしてた一人が言いました。

「あの〜、犬のうんこを踏んじゃいました」
「えっ、うんこ?!」

この匂いはうんこか!めっちゃ臭っ。臭すぎる!この匂いを充満させたまま、4時間のドライブ?!

あかん、あかん。匂いが染み付くやん!嫌や〜。途中から合流するメンバーから「うんこ臭い」と言われてしまう。ぼくが踏んだんとちゃうのに、勘違いされてしまう。犯人はこいつや!もう、この子のことを
"うんこちゃん"と呼ぼう。決定!君はこれから、うんこちゃんや。

窓を全開。虫よけスプレーのボトルの半分がなくなるほどプシュプシュさせて、匂いをごまかして木曽福島へ向かいました。

「今時、うんこなんて落ちてへんで。その
数少ないうんこを踏むなんて!」
大人になってから踏むなんて!」
「その踏んだうんこはどないしたん?洗ったり、地面にこすりつけたりした?その割りにはまだめっちゃ臭いがなっ!!!」

と、このうんこ事件のおかげで、行きの道中はずっと
うんこトークでした。とても和やかになりました。
うんこちゃん、うんこを踏んでくれてありがとう!
まだ匂ううんこ。諏訪湖のSAで、泥を落とす洗面所でしっかり洗ったにも拘わらず、まだ臭いです。どれだけ新鮮なのを踏んでん?
木曽御嶽神社里宮に到着。手水場で、靴も清めました。でも、
ムダムダムダムダムダァ〜(JOJO)。

 ☆ ☆ ☆

ひとたび山門をくぐると、山の気に包まれました。何かを感じる。ぼくはそれに集中したので写真は少なくなります。
石段をあがったところに手水場があります。その背後から横へ連なる岩盤を、ぼくは気になって仕方ありませんでした。

石段をあがりきる前に、龍の口龍神を祀った明神さまがありましたが、あそこを口としたら、これが天から伸びたきた胴体・背びれに感じてしまいます。上を見上げると、高いところに開いた空がぽっかり見えて、そこに尾っぽがあるようです。

いや、これは後付けの理由で、そんな理屈はどうでもよくて、なんしかこの岩盤が気になってしょーがないんです。

なんかすごいもんを感じます。岩やのに、岩とわかってるのに、
生きてる、今にも動く、いや動いてる気がしました。
里宮をお参りし、いよいよ清滝です。

里宮からは車で3・4分ほどのところで、駐車場で停めて、5分ほど山へ入ると、清滝があります。え?こんな近いところに?とちょっと驚きます。

そのため、観光でも訪ねやすいです。
ここでもきちんと、お社にご挨拶をします。

小屋で着替えて、滝行へ入ります。ぼくの行衣は
マイ・ギョウエです。ネットで買いました。
滝に打たれます。

周りを感じなくなり、時間や空間の感覚がなくなり、肉体や個性が滅していきます。

いくらでも入ってられ、「いくらでも入ってられるわ」と思ったことを、いつそう思ったのかわからない。

心身が何かと調和していくよう。

何かが、そぎ落とされていきます。
何かが、入ってきます。
それはもともと自分にあったものか?
それが純度を高められただけか?

自分自身を感じ、自分でないものを感じ、言葉では表現できないです。
今回もう一つの目的の、新滝でも滝行をします。
清滝から車で2・3分のところです。駐車場からは7・8分かな。
新滝は清滝より水量があります。
まずは先生から。(動画
新滝は、滝の裏側から滝を見ることができます。そういった滝のことを、裏見の滝と呼ぶそうです。

滝の裏側の岩のなかに、祠があります。ここから滝を覗き見することができます。
暗闇に差し込む光りが、滝の明かり。そして暗闇の室のなかに響く音が、滝の轟き。何を感じるか、これは体験しないとわからないですね〜。

JR木曽福島の駅へ夕方から合流する一人を迎えに行き、前回もお世話になった
よっくんヒュッテNで温かい夕食です。味噌鍋が美味しい!そして締めにおじやです。
ここでは説明できませんが、行ったメンバーはこの画面で大爆笑するでしょう。

なぜ
「おりてください」だけか?

あの状況を思い出すと笑えないというか、あのときはほんまに大真面目の真剣で必死でしたが、だからこそ、この「おりてください」の一言に、わはは!あかん、笑える。
お風呂から上がり、お酒を持ってロビーに集まりました。
大阪から来た先生の、やくざかチンピラか?と思うようなエピソード集に大爆笑。ネタが尽きませんでした。

肩をいからして歩く姿が、だんだんほんまのチンピラに見えてきました。ほな、ではお休みなさい〜。

2時間ほど寝て、再び、ここに集合。
お母さんが握ってくれたおにぎりを持って、真夜中の出発です。


きとやん日記