海外公演    
Overseas tour

2006年 5月22日 チャーターズ・タワーズ / 4日目
前日の続きで会場の飾り付けをして、設営完了。さ、さ!獅子舞の練習をしよう!

キースとリエちゃんには、獅子の後ろに入ってもらいます。二人は、獅子を見るのも触るのも、もちろん
初めてです。

だいぶ不安顔です。でも大丈夫、大丈夫!二人とも、しっかり練習してきました。それに思い切りの良さも、センスも抜群です。恐る恐る、獅子に触ります。

「イメージとぜんぜん違う!」
「入ると、ぜんぜんできない。え〜難しい」

うん、最初は誰もがそうやから大丈夫!さ、やるで〜!
今日は、午前の部と午後の部があり、ダブルヘッダーです。
近郊の町からバスに乗って、1,2時間かけて、小学生らが集まってきました。

まずは午前の部。

大盛り上がりのイベントの中でも、
ウルトラジャパン・クイズが、大人気でした。一問ごとに、立ち上がって大喜び。奇声が会場に響き渡るほど大人気でした。

獅子メンバーの5人は、プログラム全部に参加するのは初めてです。初イベント。
勝手がわからず、あたふた、あたふた。何を手伝ったらいいのか、自分たちはどうしたらいいのか、ワークショップは子供たちと獅子を使って遊んでたらいいのか、すべて手探りでした。
「とりあえず、やってみる!」という気持ちで、頑張りました。


最初は、頭を持たせて「どう?重いでしょ?」とかやってましたが、「中に入りたい」という子が多く、「はいはい、ほな、どうぞ」と促すと、大勢の子供たちが、うわーっと入ってきて、自然に電車ごっこが始まりました。

ここで生まれたワークショップが、
『電車ごっこ』です。これ以降、定番となりました。
昼食タイム。スペイン人から移民してきたおばちゃんが作った、オリジナルのステーキサンドとミートパイ!むちゃくちゃ美味いーーー!

これは絶対売れるで!
おばちゃん、レシピ教えて〜!

チャーターズ・タワーズは古くは金鉱で栄えた街で、1870年代には地元向けの肉牛の生産も盛んだったそうです。だから固いオージービーフが多いなか、ここのはお肉が柔らかくて美味しいのかもしれません。

何にしても絶妙な味で、お肉の美味しさが引き立っていました。
美味しすぎるっっっ!!!
音楽センス抜群のエリちゃんです。

獅子のお囃子のコピーもお手の物です。教えてもないのに、すぐ吹けてます。音痴のぼくからしたら奇跡のようです。すごい音楽センスやわぁ。

「獅子舞もやってみたいなー」

どぞどぞ、獅子舞はいつでも大歓迎やで!
おー、ケンちゃんもできてる。ふたりともすごい
なぁ。

午後の部がスタートです。
オープニング・アクトは獅子舞です。続いて、神楽、三宅太鼓など披露して、参加型プログラムは日本ウルトラクイズ、ワークショップでは、獅子舞は電車ごっこをやりました。たくさんの子供が入ってきて、獅子舞から足がにょきにょき生えていました。

ぼくは、小さい子供たちに囲まれて、まるで幼稚園みたいでした。
子供たちの笑顔がむちゃくちゃかわいいです。

終ってバイバイしていると、一人の子供たちがキースに抱きついて、「回して、回して」とせがみました。
キースは、子供を抱きかかえて、くるくる回りました。それを見ていた子供たちが「ぼくも!ぼくも」とたくさん寄っていき、キースはずっと回っていました。
子供にモテモテのキースでした。
片付けのときに、キース&キョウヘイ&ケンちゃんがジャグリングを始めました。キースはなんでもできる、マルチタレントや。
彼は、ほんまにすごいです!

チャーターズ・タワーズは、人口8,000人ほどの小さい町です。メインストリートは、わずか100mだけです。
ホストの方たちが町の観光案内をしてくださいました。

ぼくらは
こんな小さな町だと、観光するところなんてないやろう。さっさと終ってしまうんでは?と思い、何時に終るかの賭けをしました。

1時間、いや30分だ、いやいや2時間は・・・。
果たして、昔の鉱山を展望できる丘へ行って、図書館を見て、終わりでした。観光は40分で終わりました。

16:30、モーテル着。
賞金のビールを、エリちゃんとケイちゃんがゲットしました。

宿に戻って、ひとときの休憩。

ん?なんか、あっちの部屋から
♪ピロロ〜と笛の音が聞こえてくるぞ。しんしんやな。

見に行こう!
おし、見に行こう!
行こう、行こう。
見えへんな〜。
あれ、急に静かになったぞ。あ、見えた。

引き出し開けてなんか見てるぞ、あ、すぐに戻した。
おっ、あ、ベッドにうつぶせに寝た。・・・・・動かなくなった。

え?笛の練習はどうしたん?たったのあれだけ?さっきのは何?思いつき?
うわーーー!!!バレた!

「も〜、なにしてるんすか!あれ、あれ?
開けへん、開けへん!え〜、なんで〜〜?」

ドアノブを、ぼくが押さえてました。
夕食のあと、自然と部屋の外に集まってきて、ヴィクトリア・ビター(VB)でおしゃべりタイムです。
しんしんの踊りがおかしいという話しになりました。概ね間違ってないんですが、どうも細かいところが違うようです。

「どれ、やってみろ」
「えー、今ですか〜。わたし、おかしくないですよ〜」

みんなで曲を口ずさんでスタート。

「はい、しんしん、スタート!」

しんしんが踊り始めました。最初の踊りが変です。波を表現しているところです。

チョン、チョン、チョン

手を突き出すだけです。鶏の首か!わはは!大爆笑

「しんしん、もう一回やって〜!」
「えー、おかしくないですよー」

うわっはっはっは!

「しんしん、こうや、こうすんねん」

見かねたシンゴさんから指導が入りました。

そうそう、日本から買ってきたお土産を渡すのを、すっかり忘れていました。お土産の購入は、出発の日、しんしんに一任していました。しんしんが成田に先乗りしてたからです。(ぼくたちはまだそのとき仕事中)。

購入のときの、しんしんとぼくのやりとりです。

芋けんぴかりんとうのどっちがいいですか?私、どっちも好きなんですぅ」
「どっちも買うたらええがな」
ポッキーの抹茶味って珍しくないですかぁ?」
「それも買うたらええ。頼むから、もうちょっとお土産らしいのないんか?あんな日本からオーストラリアに行くねんで。なんで、ポッキーやねん?」
「えー、ポッキー美味しいですやん」
「うん、美味しい。せやけど、オーストラリアのみんなにあげるんやから、なんや東京らしいもんとか、そういうの」


そんなやりとりがあって、結局、かりんとうもポッキーもお饅頭もチーズケーキ風のお菓子も買いました。

「ほな、しんしん、みなさんにお土産を渡して」
「え〜、今ですか〜。遅くなりましたが
お餞別ですぅ」

うわっはっはっは!大爆笑!!!

「お餞別にしてどないすんねんーーーーっ!」
きとやん、激怒でした。

お開きになり、みんな部屋に戻っていきましたが、獅子チームはまだ飲みと、しゃべりが足らず集まりました。

ほそちぃがまた熱く語り始めました。

「この5人で誕生獅子ができないか?」

ああしたらどうや、いやこれだと無理や、と激論です。まだまだ改善の余地あり、どうすればもっとええもんができるか、真剣です。

そうやって話し合っているうちに、チエが睡魔に負けました。
なんて、乙女チックな寝方!

最初冗談かと思いましたが、まじです。
わはは、お姫さまや!ありえへん!寝返り打っても
乙女寝のままです。プリンセス・チエは何を夢見ているんやろう?

足裏に、いたずら書きをしました。

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