木曽御嶽山    
Mt.Kiso_Ontake

2012年 8月30日 2日目 木曽御嶽山 登拝
夕食でご飯を四膳もおかわりしてたぼくだけ、おにぎりを4個入りにしてくれました。
お母さん、ありがとうございました!
よっくんヒュッテから田の原登山道入り口(王滝口)まで、車で30分ほど。真っ暗闇です。目が慣れてくると、空が開かれてので月明かりだけで十分見えてきます。

暑がりで汗かきのぼくは、タンクトップにTシャツだけの出で立ちです。ちょっと肌寒いですが、(気温15〜20℃ぐらい)、歩けばすぐに暑くなるでしょう。

2:20 田の原を出発!(標高2,180m)
山頂まではほぼ直登の3.5kmで、標高差は1,000mの、ゆっくり登って3〜4時間のコースです。
2:33 遥拝所
山頂まで登ることができない方は、ここでお参りをされます。ここで2リットルの水を汲みました。

しばらく1kmほど平坦な上り道が続きます。
ここは田の原湿原と呼ばれ、針葉樹、紅葉、熊笹などが混生しています。これがわかったのは帰りのこと。

行きは真っ暗で、ヘッドランプ無しでは歩けません。
3:27 西に沈んでいく月
西の稜線に、月が沈んでいっています。最初、日の出の兆候かと思いました。それぐらい空が明るくて驚きました。
3:28 右の写真
4:06 上の写真
30分歩いても何も変わってないように見えます。でも、よく見ると植生が変わってきています。高いダケカンバとハイマツだったのが、ハイマツの群落だけになっています。

足元は、ひたすらゴロゴロの岩です。ところどころで階段が作られていますが、崩れているところが多く、(きっと豪雪のせい)、足元をしっかり見ながら歩いていきます。
危ない箇所にはロープが張られています。
4:32 期待できるご来光

上の雲と下の雲の間に、空いた空間があり、そこからご来光の期待ができます!
5:12 九合目

もうすぐご来光!
5:24 ご来光

来たーーーー!

3人とも、しばし無言で眺めていました。永遠の時間のようであり、どんどん姿が変化していく様に時の早さを感じました。今は今だけ。言葉にできないものを感じるのみ。
ぼくは、ゆっくりゆっくり登ってきたので休憩中は体が冷えて、長袖を出そうかと悩んではやめてを繰り返してました。それが日の光を浴びると温かくなってきて、太陽の恵みを実感!
5:41 ごライチョウ!
よっくんヒュッテNのお母さんから「天候が怪しいときほど、雷鳥に出会いやすいですよ」と教えられて通り、なんと突然、目の前を横切る雷鳥の親子に出会いました!
親鳥と幼鳥が3羽。「クー、クー」と小さな声で鳴きます。(動画

ニホンライチョウは特別天然記念物で、本州中部の高山帯のみに生息し、ここ御嶽山には
100羽がいるそうです。御嶽の方言では御鳥と呼ぶそうです。めっちゃ貴重!

写真だと保護色のため、ぱっと見、どこにいるかわからない。
5:58 王滝の御嶽頂上山荘(標高2,936m)

ずっと我慢してた"大"に、トイレへダッシュ。山頂に公衆便所があることに感謝。
トイレへは、この入口からぐるぐる〜っと右手迂回して裏へ周っていきます。目の前に飛び込んできたのが、火山の噴煙。ごーーーーと吹き上げる音がしていました。
うどんは700円、コーヒーは400円で売ってました。
御嶽頂上山荘で、ちょっと休憩。
7:00 剣ヶ峰へ出発
剣ヶ峰はすぐ目の前に見えています。およそ600mの距離。
7:24 剣ヶ峰山頂(標高3,067m)
御嶽神社頂上奥社本宮があります。向かって右手に、頂上の標識があり、北アルプスが望めます。
そこに見えるエメラルドグリーンの池は、日本最標高の高山湖、二の池です。

「ここはホントすごい!すごいです!」

360度の大絶景です。なんや、この広がる大地は!

雲の流れは早く、上空の高層雲と山肌を這うようにある雲海が織りなす天地の紋様は、神さまがなす技。いくらでも見ていられます。

ここからの景色は、さっきいた頂上山荘からの景色と比べると、たった100mの標高差ですが、さっきのがまるで山の中腹から見たようです。あえて言うなら、さっきのは半分です。

ここで初めて、この山の素晴らしさが待ってます。

お社に向かって左手に広がるのが、中央アルプスです。
眼下には、さっきいた御嶽頂上山荘が見えます。その先に、田の原の登山口も見えます。
お社の裏手に周って目の前の岩に立つと、なんと、そこは崖っぷち!ぼくたちが立つ真後ろには、雪渓で削られた崖があります。ケツの穴がきゅーっと縮まります。
7:53 名残り惜しいですが
いつまでもここにいたいですが、そういう訳にも行きませんので、まずは御嶽頂上山荘へ向かいます。
よっくんヒュッテNのお母さんに握ってもらったおにぎりをいただいて、さぁ、下山します。
8:52 下山開始
午後から雨が降るという予報で、確かに、雲海がぶ厚くなってきました。雲の流れは早く、日差しがきついと感じるほど晴れたり、曇ったり。
先月行ったチームが右手にある稜線を見て、「首をかしげるとまっすぐに見えるね」、皆で斜めになってたそうです。

確かに、まるで
平原のようです。
でも実際は?!
一口水。コップの錆びの味がして、味は「鉄分」でした。

信者さんや一般ハイカーが上がってくるのに混じって、学生さんたちが来ていました。愛知県立大学の学生たちです。

「ここに一口水があるで」と教えてあげると、「やったー!」と大喜び。水が空っぽだったようです。ぼくは、遥拝所で汲んだ2リットルの水がそっくり残ってたので、全部あげました。
11:04 金剛童子
ゆっくりゆっくり下りています。さっき登ってた信者さんで早い方だと、もう下山されててぼくらを抜いていきます。早っ!

12:13 到着!
「お疲れさまでしたー!」
もうお山はぶ厚い雲に包まれて、雨がぽつぽつ降ったり止んだりが始まってきました。

源泉かけ流し温泉の
『こもれびの湯』で、汗を流しました。
あーーー、きもぢええ〜〜〜!
[猿 横断注意]の看板があったかと思うと、猿の群れと遭遇。道路の真ん中を歩いていて、車が近づくと左右へ避けてくれます。ご来光、雷鳥、猿と、今回は出会えるものにすべて出会った気分です。

さぁ、東京へ向かいます。
と、その前にランチ。行きに入った『一竹』は30分待ちだったので諦めて、木曽福島駅からちょっと行ったところにある創業300余年の『くるまや』に入りました。

ぼくはざるそば大盛り(1,575円)をいただきました。
中央道は流れてて、双葉SAを休憩をとり、大きな渋滞にはまらず新宿に19時すぎに到着。
あ〜ぁ、東京へ戻ってきちゃった。皆さんとはここで解散し、レンタカーの返却。片付けをして、翌日は思ったよりも筋肉痛にならずに、まずは洗濯!干しまくる!

また9月にも行こうかなぁ。


きとやん日記