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2007年 | 4月2日 | 日タイ修好120周年記念パーティ(帝国ホテル) |
★ ★ 日タイ修好120周年記念パーティ 4月2日
★ ★ 会場は帝国ホテルの孔雀の間(東)です。立食パーティには500名ほどの出席者がいらっしゃっています。 この日、神戸から助っ人で、山下さんとしんしんに来てもらいました。遠いところを、ありがとうございます!これで笛が3本になりました。 帝国ホテルからお弁当をいただきました。「なだ万」のお弁当です。美味しそー! でも実はこれ、タイ・ダンサーの人に食べられそうになっていたんです。危機一髪でした。蓋を開けて箸を割ろうとしている瞬間に、「あ!それうちらの!」と止めて間に合いました。タイ・ダンサーさんたちには、別のお弁当が用意されていました。 |
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★ ★ 新人デビュー
★ ★ どう見ても空元気です。顔は笑ってますが、引きつってます。笑顔に無理がある! 父獅子担当のワキ(写真 左)は、日本酒をカポカポいってます。 おい、そんなに飲んで大丈夫なんか?景気付けは、ほどほどにね! |
なにー、ジョージともてっきー2代目がぎりぎり?!今、出た???やはり平日は難しいです。仕事終わりでみんな駆けつけています。 「むむ〜、ほなら、智恵も衣装をちゃんと着といて。それと、しんしん!子獅子に入るかも。気持ちだけ用意しとって!」 二人とも「ええ〜」と言いつつ、すぐ切り替えて、準備に入るところはさすが。本番慣れしてるメンバーは心強いです。 そうこうしているうちに、二人とも間に合いました。 今日はリハなしで、ぶっつけ本番です。みんな会場を見ていないので、先に下見をしたぼくから説明しました。みんな、真剣に聞き入ります。 この部屋で、通し稽古をやって最終チェックをしました。 |
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★ ★ 新人デビュー ★ ★ 父獅子のワキは、練習のときからそうでしたが<困った顔>をしています。困った顔をさせたら日本一です。 ワキ・リーダーは、とんちんかんな質問をしてきます。おそらく何を訊いてるか、本人もわかってないでしょう。 もっとひどいのは、母獅子担当(写真 中央)のワキです。あの世へ行ってます。魂が抜けかけです。 おーい、話し聞こえてるか〜? |
会場まで迷路のような通路を行って、待機。ぼくらの前は、タイ舞踊の皆さんたちがやっていました。 終って、タイ舞踊の方たちが早や替えをしています。衣装を替えて、急いで違うアクセサリーを着けていました。 母獅子&子獅子チームは、邪魔にならないようスタッフ通路へ逃げました。そこの壁には「粗相0件目標!」と張り紙があり、ぼくらは「どこもDコストの削減は大事やねんなぁ〜」と笑いあってました。 そのときに、遠くから聞こえてくる笛の音。 ♪ピロロ〜ロ、ピロロ、ピーピッ、ピララ 「あれ?あいつらリハやっとん???」 堂々とリハーサルをやっとんか? 「・・・・違うーー!!!」 「始まってる!!!急げ、急げ!」 舞台でよくある大ハプニングです!母獅子(&子獅子)が、出遅れました。 いつの間にゴーやってん?なんでワキが3人もおって、誰も言うてけぇへんねん?ハプニングや! |
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いや〜、なんとか登場できました。ほほほ。 母獅子は、ほんまは、上手から出てくるはずやのに、下手から出てきています。 新人のワキたちは、自分のこと以外に余裕はありません。(母獅子がいない。なんで?)で思考は止まっていたでしょう。 母獅子担当のワキは、ぼく(母獅子)がいなくて舞台をさまよってました。 ぼくが現れると、擦り寄るかのようにくっついてきました。喜んでます。まるで、やっとお母さんを見つけた迷子のようでした。 |
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へー、えろうすんません。 ぼくの頭のなかは、追いつくことだけで精一杯でした。(間に合ったんか?間に合ったんか?) 柔らかい舞台やなぁ。仮設やから、ふわふわして踊りにくいわ。足が上げづらい。 うん、今日は地方(お囃子)の笛がしっかり聞こえる。3人で良かった〜。しんしんも音が出てる。太鼓が弱すぎる。課題やな。 ここから横転びです。まずは、父獅子が少しづつ母獅子に寄ってきます。ジョージたちが頑張ってます。 どうもワキがばたばた踊ってて、前が見えん。もっと・・・と思いますが、次の瞬間には(しかし、ようやっとうわ)と感心します。何しろ、たった10日間でここまでできるようになったんですから。 打ち込みから牡丹で、さっきの動揺からようやく脱出し、ぼくも周りを確認できるようになってきました。 |
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父獅子が、だんだん母獅子に近寄ってきます。そして、横転びの2回目。誕生獅子の見せ場です。 <よっしゃ、産まれた!> んん〜、お客さんの反応はまぁまぁです。(あれ?またバレてたんかな?) こういうとき、獅子の中にいると、様子がさっぱりわからないんでイライラします。 |
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「産まれて、おめでとう!」という喜びの気持ちを込めて踊って、と教えました。 このとき、3人はどんな気持ちやったのか。頭のなかをのぞいてみたいです。 きっと振り切っていて無我夢中やったでしょう。 |
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はい、一節。ワキ・リーダーは、笑顔をキープしています。引きつってるのか、ライトを浴びてうれしいのか、どっち? しかし、きちんと前見て、笑顔をキープできるようになっててすごい! 今日まで毎日、ステップを踏んで練習したので、足元を見たり、横をチラ見することがなくなっています。偉いっ! 獅子の中からは、ここでようやく3人の様子と、他の獅子の様子が掴めます。みんな、ええ感じで頑張っているのが、よく見えました。 |
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軽く打ち込んで、ピッ。ハイッ、2節! ワキが3人いて、ぴたりと揃うと、これはこれでカッコええ。 そして、3節。ぐるっと周って、この勢いで打ち込め〜〜〜。 このまま舞台を飛び降りて、客席で決めーっ!!! オッケー!ええやないか! パチパチパチパチ〜、拍手。 「日本の伝統芸能の一つ、獅子舞でした。獅子舞のみなさん、あり・・」としゃべっている司会の言葉にかぶせるように、ぼくから「道中〜!」の掛け声です。 ちゃんと会場の人には、段取りを説明しててんけどなぁ。 道中に合わせて、立食パーティのなかを獅子が3頭散っていきます。 |
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お客さんは食べるんに夢中で、噛みに行っても気付いてくれませんでした。こんなに美味しそうなもんばっかりやったらしゃーないか。 よし、真ん中で打ち込んで決めー! ありがとうございました!!! 一旦、裏へ回って、すぐにフィナーレの準備です。 |
タイ・ダンサーさんらに続いて、ぼくたちも舞台へ上がりました。タイの曲が流れています。リズムに合わせて頭(かしら)を振りました。 獅子3頭はタイ・ダンサーのトップ3の横に配置され、ビシっと決め。さりげなく笛の麻由ちゃんが、いいポジションを陣取っています。その目立ちたりの精神が大事やで! パーティは盛大なまま、お開きとなりました。 |
舞台裏で、タイ・ダンサーさんたちと通じない言葉で「ありがとう、ありがとう」を交わしました。お互い笑顔で、気持ちが通じます。 舞台を共有したときの、この一体感が、ぼくは大好きです。 舞台へ向う気持ちは、どの国の人たちも同じです。そして直前の緊張感と、終ったあとの興奮も同じ。共感しあう。 これが、ほんまの国際交流やね。 |
ここ、ここ! ここの壁にな、ほら「粗相0件なんたら、かんたら」って掲示があるやろ?これを見て笑ってて、そしたら♪ぴろろ〜と聞こえて、あれ???となって・・・、わははは! 舞台では時々こういうハプニングがあって、終ってみると爆笑です。 今日のことは、これからもずっとネタになるでしょう。 <母獅子が出てこない伝説>が誕生です。 |
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新人3人とも、めちゃめちゃ笑顔です。 舞台を楽しんでくれたかな? 一気に肩の力が抜けた感じかな? 舞台での演舞と、こういう交流。これが楽しいんや。 これからも頑張ってね!よろしく! |
楽屋に戻ると、日本からもタイからもカメラがぞくぞくと出てきて、<写真撮影大会>になりました。何十枚撮ったことか! 「はい、こっちお願いしまーす」に合わせて、そっちへ向きます。でもカメラが多すぎて、どれ見ればいいの〜? 今回スチールは、智恵ちゃんとクリスが撮ってくれたので、2カメ態勢でした。ありがとう! |
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あらためて獅子舞部だけで撮影。 智恵ちゃんに撮ってもらったので、残念ながら智恵ちゃんは写ってません。智恵、ありがと! 「ほな、ジョージ急いで着替えて。片付けはええで」 ここで、ジョージはまた仕事へ戻っていきました。ありがとうな。 そしてここで終るはずが、また信じられないことが起こりました。<もてっきー伝説>です。台湾に続いて、またです。 |
タイの子が近づいてきて、もてっきーだけ手招きして、一緒に写真を撮りたいと言います。 「なに!なんで、あいつだけ!!!」 何度も言いますが、あいつは獅子を踊ってる間は、<父の後ろ>なので顔は出ていません。なーのーに、いつの間に!? |
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どないなっとんねん?!え?フィナーレ待ちのとき? 「最初はぼくだったんですよ。名刺ください、と声を掛けられて喜んでたら、後ろにいたもてっきーが目に入った瞬間、"キャー、He is cute!"と言ってぼくの元を去ってったんです」 (ジョージ談) 「わたしも、その瞬間を見た!」 (ふだ談) |