海外公演    
Overseas tour

2011年 5月1日 クラブハウス前の舞台
朝シャワーを浴びて、洗濯してるうちに、ほそちぃがいなくなった。いつもの散歩かな?かなり待ったけど帰ってこないんで、先に朝食を食べに行った。

あ、帰ってきた。

「迷っちゃったよ。帰れないかと思った」

えー!
ホテルの駐車場で練習です。何しろ、このメンバーで組むのは初めてですから。しかも試したことのないポジションがあるし。。
でも、「練習する」って言うてんのに、よっちゃんがまだ起きてこない・・・。
総合プロデューサーのマンフレッド・スティンゲル(Manfred Stingel)さんです。
わー!ネイティブ・インディアンさんがいる!

「一緒に写真撮っていいでですか?」

そう、13ヶ国が集まるとは知ってますが、具体的にどこが来る、というイメージまでしてませんでした。さっき今日のプログラムを見て、「へ〜、どこそこからも来てるんや」なんて驚いてました。

実際は13ヶ国から減って、11ヶ国でした。

理絵ちゃんと「このツアーで全11ヶ国の人たちと写真を撮ろう!」をテーマにしました。(果たして成果となったか?!コチラ
ドイツの伝統的なダンスが始まりました。

これ、ダンスをしながら編みこんでいきます。ステップが変わると、編み模様が次々と変化していきます。

牧歌的で、みんなの笑顔が印象的です。
思わず「綺麗やなぁ」と、言葉が漏れてしまいます。
さぁ、本番前に練習、練習。

「ほな、道中からでお願いします」

道中ステップで体を暖めて、気持ちを作っていきます。
通称、写真おじさんです。
一眼レフを首からぶら下げて、いろんなチームと写真を撮ってました。国際色豊かなこの祭りを、このおじさんが一番楽しんでました。

うわっはっは、と笑いながら近寄ってきて、パチリ。
誰かが撮っている後ろから、パチリ。

今日の写真のあちこちに映ってます。探してみるのも一興。
舞台では次々とプログラムが進んでいきます。出番待ちの間に、他の国の民族舞踊を観ます。

そして出番待ちしているチームと写真です。
民族衣装は凝ってて、どの国の人も
決めポーズを持ってます。

ネイティブ・インディアンさん(カナダ)が腰からぶら下げているのは、写真(上)が
コヨーテで、写真(下)がウルフ=狼です。

アンドレアスさんと奥さんと、6人の子供たちです。
『獅子頭とドイツビール』。

後ろに、小さくビアサーバーのところにドイツ人女性が写っています。ドイツを演出。わかりづら〜!
1回目の演舞のときは、少し空模様が怪しかったです。

ここバーリンゲンでは、朝晩は冷え込んで5〜7℃まで下がり、昼間は日差しが強く20℃以上まであがります。
今日は、天候がころころ変わるあいにくの空模様です。たまに小雨が降り(シャワーと呼んでました)、陰ると少し肌寒いです。でも一転して、すかっと晴れて強い日差しになるときがあります。今日は変わりやすい天候です。
さっきの1回目の演舞で、高野師匠の笛が、乾燥気候のせいもあり、音程が急に上がったり下がったり、かすれて聞こえないときがありました。
さすがに、あれでは踊るのが厳しい。師匠に対して、踊った直後に思わず言っちゃいました。

「高野さん!!!笛〜〜〜!」
「ごめんなさい、ねーーー」

お茶目なコメントに参りました。
イリチューにチューリップを持たせてカメラ目線をいただきました。宮司さんから訊かれました。

「なんで、イリチューって言うん?」

待ってましたと、台湾公演の話しをしました。「なるほど!だからイリチューって言うんか!」と納得してました。
わー、ダンスに誘われて舞台にあがっちゃいました!
ぐるんぐるん回されて、ほんまに目が回りました。でも、ほんとダンスって楽しいです。

二人で手をつないで体を合わせていると、ほんの少し軽くステップするだけで、ぐるんと大きく回ります。それが楽しくて、お互い「もっと、もっと」となります。そして普通のステップのなかにちょっとした変則ステップをいれると、さらに楽しくなって「じゃこれはどう?」って感じで言葉なしで体で直接会話し、お互いに伝わります。大げさに言うと、ダンスでお互いを理解しあう。

国と人種が違うと、当然背格好からリズムがぜんぜん違い、この国際交流はほんま意義があります。

こればっかりは体験せぇへんとわからんわね。
上の写真は、フランスの"スティッツ・ダンス"です。
右の写真は、ポルトガルのダンスです。高速連打で、10人ぐらいが複雑に入り乱れながら一糸乱れません。

フランスもポルトガルも相当練習しています。いや、練習とかいうレベルやなくて、体を鍛え、全員の息を合わせる鍛錬を相当積んでいるでしょう。

これをみんな笑顔でやるんやもんな。
ほえ〜と見とれてしまいます。

(スティッツ・ダンスの動画、11秒)

この舞踊祭では、
「どこの国から来たの?」が最初の挨拶です。ぼくたちが「日本です」と答えると、多くのな国の方たちから「地震と津波が・・・、大変でしたね」と声を掛けてくれました。
出たーーー!ルーマニアの"ツァープ"です。
山羊です。
カナダのネイティブ・インディアンさんです。男3人のチームです。なんと3人とも、PRAY FOR JAPANのリストバンドをしてくれてました。

「日本は地震と津波で大変だと聞きました。私たちも皆さんのためにお祈りています」

励ましの言葉をいただきました。
おおおーーーかおりさん、登場!待ってましたー!
スイスから車で2時間ちょっと。アレックスさんと、1歳のダコータちゃん(日本名は健太くん)と一緒です。かわいい〜!

WONDERBUS JAPANメンバーで写真を撮ろう!」

オーストラリアで知り合ったメンバーが、こんなドイツの外れで一同に集まるなんて!!!めっちゃ不思議!

オーストラリアのタウンズビル?マウントアイザ?どこそれ〜?!そんなところで初めて知り合った同士が、5年経って、ドイツで集まってるなんて、何度考えても不思議!

WONDERBUS JAPAN in AUSTORALIAのページ)

こうなったら、またいつかどこか想像もつかないところで会えるやろう。「次はスイスで会おう!」と思っていたら、スイス公演が実現するかもしれない。このメンバーだとそうなっても不思議やない!

だったら、行きたいところを願っておこうっと。
いつか叶うかも。

次はスイス公演か、ロンドン公演か、ルーマニア公演か。いつか実現したらええな!
ぼくは、ここ地元のフローメルンのフォークダンスが大好きです。

もちろんルーマニアの「アーイ、アーイ、アーイ」も捨てがたいですし、スペインのダンスは惚れ惚れするほど姿勢が綺麗でカッコイイですが、フローメルンの純朴さがぼくにはぴたっときます。

フォークダンスには意味があり、ストーリーが盛り込まれています。

それは、夫婦喧嘩中のカップルが奥さんに謝って許してもらうストーリーだったり、全員で輪になって「あなたにしようかしら?」、「うーん、やっぱりまたね」みたいなカップルを見つけるストーリーだったりして、それが微笑ましく描かれています。観てるだけで「和む〜」って感じです。

夜のダンスのときに、これが出たことがありました。一緒にやってみると、ついつい喧嘩中のカップルとかを演じちゃいました。楽しかった〜。
またまた来たー、ドイツのチーム。
村のいたずらっ子を懲らしめるフォークダンスや。

隊伍を組んでサーベルを持った一団が、道化役の2人を捕まえて首を切ります。そして剣を組み上げて、その上に隊長が立って、「もう退治したから安全です!」みたいな宣言をします。

いつもの定番の説明を書くのを忘れてました。
そう、演舞中の
獅子舞の写真はほとんどありません。全員が踊っているからです。

日本チームは巫女舞があって、次に獅子舞という組み合わせです。全11ヶ国中で異色なのはカナダと日本です。ほかヨーロッパの国の民族舞踊は多かれ少なかれ、ダンスです。

ネイティブ・インディアンはまだ見所=拍手のしどころがちゃんとありますが、日本の巫女舞・獅子舞なんてきっと訳わからんでしょう。特に巫女舞のときは、会場がピーンと張り詰めた感じになり、お客さんは集中して観ます。
"厳か"という日本語が、ドイツ語にあるのか知りませんが、巫女舞のときは厳かな空気に包まれます。
このスペインの子、めっちゃ美人です!参加11カ国中、一番の美人さんです。

(スペインのダンスの動画、8秒)
今日は、長い一日でした。
いきなり舞台が3回もあり、テンションが高いままです。
イベントは終了し、かおりさんを見送って、ディナー・パーティが始まりました。ビールを飲んで、チーズに肉にポテト。料理は日本人の口によく合い、めっちゃ美味しいです。

クラブハウスの料理人が作る料理で、残したものはありません。ぼくは毎食楽しみにしています。

食事が終わると、ダンスが始まりました。
高野師匠はさすがにお疲れです。御歳71才!ぜんぜん若く見えます。背筋はピーンと伸びて、いつも決まってます。
トイレのドアに掛かってた、男子トイレのマーク。

【酔っ払いがビアジョッキを離せず、でもトイレに行きたくなって、ズボン下げて出したら、靴に引っかかっちゃった】

実際こんな奴おるんちゃうかぁ、というぐらい酔っ払いだらけです。
理絵ちゃんがスロベニアの人たちと仲良くなり、ワインを1本もらってきました。お礼を言いに3階へあがっていき、(3階は宿泊棟)、そこの通路でダンスが始まりました。

お酒があり、おしゃべりがあり、そしていつしか音楽が始まり、一緒にダンス・ダンス・ダンス。

いつでも、どこでも国際交流です。
これも一緒の舞台に立って、獅子舞があっての国際交流です。
1階へ行くと、さらに大盛り上がりのダンス。
終わらない夜です。

第一陣のバスを見逃し、この日、ホテルへ戻ったのは26時すぎでした。時差ボケなのか、寝不足なのかわかりません。めちゃくちゃ眠い〜。

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