海外公演 | |||
Overseas tour | |||
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2011年 | 5月3日 | クロアチア&ジャパニーズデー |
観光から戻ってきて、すぐに食事とクラブハウス内のデコレーションの準備に取り掛かりました。 |
今日サービスする日本食メニューの絵を描いています。 |
クロアチアチームと(まだのんびりしてるようだが)、日本チームは準備に忙しいですが、他の国の人たちは観光から戻ってきてひと段落したら、時間をもてあまし気味でした。 「ほなら、もう書道のワークショップだけやろっか」 ぼくと理絵ちゃんで、書道のワークショップをスタートさせました。 すぐに、「ふーん、何、何?」と人が集まってきました。すると、早くも順番争い。一人が終わると、後ろの人だかりが「次、俺、俺」とアピールしてきました。 ワークショップはいい感じでスタートです。 |
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高野さんが手伝いをしたそうに見えたので、「ちょっとやってみますか?」と訊くと、「よっしゃ」と快諾。 しばらく高野さんにお任せして、ぼくはホールのお手伝いにいきました。 |
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キッチンは、大忙しです。ちょっとした戦場のよう。およそ220人ぶんの料理を作ります。 | ||
料理を出すまでに結構時間がかかったので、みんな、もうお腹ペコペコです。大皿で持っていくと、わっと寄ってきました。 今夜のメニューは、【焼きそば、天麩羅、お好み焼き、鳥の唐揚、豚のしょうが焼き】です。特に、豚のしょうが焼きが大人気でした。 「こんなん食べたことがない。めっちゃ美味い!おかわりをくれ」という人が続出でした。 案外みんな上手に、お箸を使ってました。でも中には四苦八苦して焼きそばを掬って食べてる人もいました。 「お箸の使い方を教えて」 あ〜、図解説も一緒にテーブルに配布すればよかった。 |
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何語かわからんけどハッピーバースデーのメロディーが、階段の踊り場から聞こえてきました。部屋に入ってきました。 ♪ハッピ・バ〜スデ〜、バーレリ〜〜〜! 今日はバレリーさんの誕生日でした。わー、おめでとう! すると続いて違う国の言語で、同じメロディが始まりました。何語かわかりませんが、これが3カ国続きました。 これは、まるで世界中の人々が自分を祝ってくれるように感じたでしょう。ぼくだったらきっとそう錯覚します。バレリーさん、めっちゃ幸せそうでした。 このあと、バレリーさんは勢い余って一気飲みしまくりすぎて、フラフラになってました。 |
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おー、ジュリアン! 君は名乗らんでもええよ。名前を覚えてる。書いてあげよう。 |
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この人は、ずーっとクラブハウスの洗い場の人やわ。すんごい親切で、いつも優しい笑顔です。 |
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フランスのオレリーとセフジュは、ほんと仲のいいカップル。いつも二人でニコニコしてて微笑ましいです。 今年の全12カ国のなかでベスト・カップル賞です! |
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「パパとママ」と書いてほしい、とリクエストをいただきました。 この書道コーナーは、最初はおずおずと自分の名前だけを言う人が多かったですが、だんだん恋人の名前だとか、自分の娘だとか、家族全員の名前だとか、みんな愛する人の名前をリクエストする人が増えてきました。 |
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本日誕生日のバレリーさんです。 しまった。 「お誕生日おめでとう!」と添えてあげればよかった。 |
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みんな、書いてるときは真剣で、書き終わるとすんごいいい表情をしてくれます。 書いてもらった人がこれを持ってウロウロします。それを見た日本人が、「おー、タマラさん!」と呼んであげるとびっくりして、めっちゃ喜んでくれます。(ただし発音が違い、何度も繰り返してようやくのときもあったけど) これまで言葉が通じず12カ国のなかでちょっと浮きぎみだった日本人が、この書道ワークショップをきっかけにぐっと仲間入りした感じがしました。名前を知る、というのは大事やねぇ。 『籠よ み籠持ち掘串もよ ・・・・ 菜摘ます児 家告らせ 名告らさね ・・・・ われにこそは 告らめ 家をも名をも』が頭に浮かびました。 |
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ルーカス君は、めっちゃ礼儀正しかったです。育ちの良さがあります。 ルーカスとリサはカップルかな。爽やかナイス・カップルやね! |
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よっちゃん、、スペインチームと乾杯。 「ツンボール!(ドイツ語)」 「プロースト(ドイツ語、乾杯)」がビールのときの乾杯で、ツンボールがワインのときの乾杯らしい。 でも、ここではツンボール。 |
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この子!(多分パウラちゃん)。この子は、何度も何度も並んで書きまくってました。真剣な眼差しで、サラサラサラ〜と慣れた風に書きます。 このときぼくの頭んなかでは、GAGAの♪Alejandroがリフレインしてました。 次から次へと出てくるイタリア系、フランス系、スペイン系の名前に、歴史上の人物や俳優の名前を当てはめました。 「お名前は?」 「ルーカスです」 「おー、ルーカス!オッケー。ルーカスかぁ〜」 (へ〜、ジョージ・ルーカスかぁ、親戚かなぁ)と勝手に想像してました。 |
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高野さんも同じようにモジって遊んでました。しかし高野さんの場合は、思いついたら、そのまま直球で日本語で返してました。 「エリザベス?エリザベス女王やな」(日本語) 「???」 「女王や、って言うてんねん。わからん子やな。女王さまや」(日本語) 「?????」 「高野さん、日本語通じませんって!」と思わずツッコんでしまいました。でもコミュニケーションの第一歩は、しゃべりたいことをしゃべる。あとは手振り、身振りです。 |
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胸に、お花のワンポイント。 こんな人おったっけ?どこの国の人かなぁ? |
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このアルトゥレさんの発音が難しかったです。 「お名前はなんと言うんですか?」 「アルトゥレ」 「オッケー、アルトゥレ。アルトゥレね」 「ううん、違う。アルトゥレ」 「エ?アルトウレ?」 「ノーノー、ア・ル・トゥ・レ」 「(やっぱりアルトゥレや)アルトゥレ?」 「うーん、ちょっと違う。アルトゥレ」 「わかった。アルトゥレ。アルトゥレ、アルトゥレね」 「うーん・・・・・まぁ、そう。(かなり渋々)」 えーやっぱりちゃううんかなぁ?なんかが違うんやろなぁ。 |
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「名前は?」 「ロックン・ロール」 「え?ルックンロールって名前なん?」 「ちゃうちゃう、名前はなんちゃららら。(聞きとれなかった)。ロックン・ロールって書いてほしいねん」 あ、ここで一つ注釈。知ってる人は知ってますが、ぼくの頭んなかでは、すべて外国人のしゃべりは関西弁に変換されてます。 「おー、ロックン・ロール!ぼくもロック大好きや!そっかー、ロックン・ロールと書いてほしいんかぁ。オッケー、オッケー」 よっしゃ、と取り掛かろうとして、いや待てよ、と。 そのまんまロックン・ロールと書いてもおもろない。 ほなら英語で書いたほうが・・・と思ったけど、それはもっと意味がない。彼らはカタカナが欲しいんや。 これや!ぼくは、カタカナと平仮名交じりで書きました。 「これがロックン・ロールや。どうぞ!」 「オー!ロックン・ローーーール!!!サンキュー!」 |
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あ、また新しいお客さんが来ました。 「お名前は?」 「えーっと、カキノモトヒトマロ」 「は???」 ほそちぃと書くつもりだったのに意表をつかれました。さすが。 と思ってたら、横から「わし、書けるでぇ」と、高野さんがサラサラサラっと。 うわっはっは、と豪快に笑い飛ばしてました。 |
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書道コーナーがようやく空いてきました。ほんと大盛況でした。途中で和紙がなくなり、次に箸袋に書いて、それもなくなり、クラブハウスのA4の紙に書きました。 クロアチアのBBQと日本食の夕食も終わり、テーブルが隅に寄せられていき、ダンスの輪が大きくなってきました。 紙がなくなると「体に書いてくれ」とリクエストが始まり、「墨で書くと汗で流れるけどええの?」と言うても、「ええから、ええから」と。 見ると、イリチューが大暴走してました。体中にタトゥを入れています。みんなに書いてもらってます。 |
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フランスのギョームが理絵ちゃんを、めっちゃ気に入りました。 しかし理絵ちゃんは、「ギョームは彼女がいるんだよ。彼女がいるくせに・・・」と少し敬遠ぎみ。 「リエ、愛してる」と書いてくれ、とギョーム。 (え〜、ヤダ)と思いながら、(愛だけ書いちゃえ)と理絵ちゃん。するとギョームが「こんな一文字に、リエ、ジュテームがある訳ない。ちゃんと書いてくれ!」と。 これや、これ。熱い。熱いアプローチや。ぐいぐい行くねぇ。日本男子もこれを見習わなくっちゃ。(to 自分に言い聞かせる) |
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ぼくと麻由ちゃんは、オレリーとセフジュのカップルに鶴を教えてました。 エンドレスのダンス。 ぼくはビール。 眠らない夜は、まだまだ続きます。 |
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