世界遺産 熊野古道 | |||
World Heritage Kumanokodou | |||
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2018年 | 9月26日 | 十津川温泉〜熊野本宮大社〜川湯温泉 |
気温16℃。沖縄に近づきつつある猛烈な台風24号のせいで、太平洋沿岸まで雨雲が延びている。当初は台湾へ向かう台風が進路を変えて、日本を北上していくらしい。追いつかれる前に、歩ききらんと! 昨日のおばちゃんは朝食を断って、お見送りをしてくれている旅館のおばちゃんとは目も合わさずチェックアウトしていった。ちょっと露骨なぐらい、そそくさ、と。 7:02 朝食 この設備で、この汚さで、この食事で、1泊8,000円は高すぎる。4,300〜4,500円が妥当やで。弁当代は別に400円。 |
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今日は小辺路のポスターやテレビでも有名な、果無集落や。 庭先を世界遺産が通っている。 軒先に腰かけてお茶を飲めば、目の前が世界遺産。 |
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これ、なんなんやろうなぁ? 山肌のあちこちにある。 土砂崩れを防ぐおまじないみたいなもん? ↓ ↓後日、古民家を紹介してたテレビ番組でわかった。 ↓ 多分、ゴーラ。 ニホンミツバチの巣。 |
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8:01 熊野参詣道 小辺路 果無峠登山口 この上がったところに村がある。石畳はおそらく何か荷車などを曳くために敷いたんだろうが、コケのせいで滑りやすくて危険! 急登や。 「こんな、はぁはぁ、急な、道の、上に。 はぁはぁ、なんで住んでるんやろう? なんか、そこじゃないとあかん、はぁはぁ、理由があるんやろな。 はぁはぁ、めっちゃ、山菜が採れるとか。 でも、生活は不便やで。 それよりもなんかええメリットが、はぁはぁ、あるっちゅうことや。 それは、なんなんか? はぁはぁ。」 そんなことをあれこれ想像しながら歩いていく。 |
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8:23 果無集落 ポスターでよく使われている『世界遺産』と彫られた石碑の場所がわからんかった。写真撮りたかったなー。 小雨がぱらついてきた。昼までもってくれればええんやけど。 |
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西国三十三観音。十津川から一番で始まり、八木尾が三十三番。一番から写真を撮っていくのもええかも。 あ〜ぁ、雨が強くなってきた。 木陰に隠れて合羽を出して、雨装備に変更や。 |
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こんなところに水田?! | ||
9:45 果無観音堂 | ||
10:23 果無峠 ブナの平が気になる。2.4qだと行けない距離やない。 ここは景色が無いし、何より峠頭で冷たい風が強くて寒い! 寒い、寒い、早く歩こう。 |
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これって、やっぱ熊が爪を研いだあと? 11:14 二十丁石 わざわざ名前をつけるようなもの? 11:24 誕生石 いろいろが不安定で今にも崩れてきそうなんやけど、木がすべてを支えてる? |
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11:28 本宮町を望む この景色を見ながら、おにぎり休憩。 レインウェアも仕舞う。 と作業をしたら、また降り始めてきた。これは雨脚が強くなる雨っぽい。まだ小雨やけどもう一回レインウェアを着とこ。 11:52 出発 |
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12:56 林道出合、八木尾のバス停 | ||
13:34 道の駅 奥熊野古道ほんぐう ぬおー、本宮に近づけば近づくほど本降りになってくる。ほぼ土砂降り。雨のなか立ってるだけでもつらい。 道の駅に寄りたいが先へ進もう。レインウェアを脱着するのがメンドクサイ。先へ進もう。 レインウェアのはずのズボンも、中は汗なのか雨なのかわからんけどぐしょぐしょになってきた。脱いで、乾いたタオルで吹きたい!履き替えたい!。早く温泉に入りたい! ぬおー、すんげぇ本降り! 熊野本宮入りを天から大歓迎されている。 |
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道が川のようやん。雨水が流れている。道を歩いているんだか、川んなかを歩いているんだか。 靴んなかもぐしょぐしょになってきた。 |
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14:24 祓殿王子跡 本宮のエリアに入ってきた。観光中の外国人グループや。 嬉しいはずやのに、なんの感慨も起き上がらへん。もはや早く着替えて温泉に入りたい、という気持ちしかない。 |
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14:42 熊野本宮 御社殿(中は撮影禁止) めちゃシンプル。これが本宮? 昔の人はほんまにここを目指してきたの? 小さいお社で、シンプルよ。 ほんまにここに賑わいがあったん? あ〜、移転したあとなのね。 |
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14:41 大鳥居&大斎原 ここ熊野坐神社(くまのにます)のほうがよかった。 ここは空気が違う。 |
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さぁ、川湯温泉を目指す!え?こっから1.6qも車道? 雨のなか、道路沿いを歩くんはぜんぜんおもんない。 |
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あぁ、こっから大峯奥駈道なのね。 いつかチャレンジしたい。 |
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えーっと記憶とだいぶ違うなぁ。あっ、見えたー! (あとでわかったけど、ここは真反対からの風景で、以前はこっちまで来てなかったから、この風景に記憶がなかった) |
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15:47 大村屋 本日お世話になる『大村屋』の本館をのぞいたら、めちゃくちゃ工事中やった。 恐る恐る、半信半疑、忙しく働いてはる工事のおっちゃんに声を掛けた。 「あの〜、今夜宿泊の予約をした者なんですが・・・」 「えっと、旅館の方ーーー!お客さんですよー!」 はーい、えーっと、キトウさんですか。2号館の204号室ですね。 2号館へ来た。1階は全滅で、ぐちゃぐちゃや。 ここ川湯でオープンしているのは『大村屋』だけで、それも「1か月前に女将がなんとか頑張って」と観光協会から聞いてたことがよーく理解できた。ほんまに言葉通りやん! ほぼ工事現場のおっちゃんたちのために開けてるんや。 |
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荷物を下ろす。まずは温泉に入る! もう全身がぐっちょぐっちょ。 2号館のほうは工事のおっちゃんが入ってたんで、本館のほうに入る。 どはぁーーー、さっぱりしたぁ!気持ちよかったぁ。 ささ、コインランドリーで洗濯、洗濯。 毎日洗濯できるのはええね。汗臭くなくていい。 コインランドリー200円+乾燥機200円。 |
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さっぱりしたところで散策にいこう。 あらためて周りを見ると、川沿いのブロックや柵は、先日の台風の激流に襲われ破壊されてる。 |
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わぁーーーー!ここって、あの懐かしい、みんなでワイワイはしゃぎながら入った露店風呂やん!跡形もない! 記憶では、あの川沿いというか川にあった混浴露店風呂はもっと大きかったと思ったが、案外小さかったんやな。 サイダー110円。 |
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工事のおっさんらのなかに、ハイカーが一人。 呑み放題のようやけど、熊野古道の間は呑まない! 古新聞をもらって靴のなかの水を吸わせたが、何度やってもぜんぜん足りん。 |
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2号館のお風呂。お肌がつるっつるっになる!さすが温泉! ざーざー雨が降ってるけど、明日の午前のちょっと遅めから止んでくる予報や。 おやすみなさい。 ☆ ☆ ☆ 小辺路『十津川温泉〜熊野本宮大社〜川湯温泉』。 8:01出発、15:47着。 十津川温泉〜熊野本宮大社 15.2q 熊野本宮大社〜松乃屋(十津川) 4.1q 20qを7時間40分。 |
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